ツイッターで「#1stシングル小話集」というハッシュタグで、1stシングルにまつわる裏話まで行かない "小話" を第6弾まで投稿していたのですが、それをまとめたのと、第7弾として『M3-2021秋』を終えての心境を書きました。
① 各曲の解釈は自由にしちゃってください
各曲について「この曲はこういう曲です」っていう説明は作った本人として出来るけど、聴いた人それぞれが好きに感じてくれればいいかな、と思ってます。
あと、作った本人ですらフワッとしてる部分があります。『Restart』の歌詞の『君』が何者なのか?とか。
② Tr. 01 まぼろし
『まぼろし』が "別れ" と関係がある曲ということはすぐわかると思いますが、リスナーがどんな別れを想像したのか、中の人的に一番感想を伺いたい曲です。
M3-2021秋当日のお手伝いをしてくれた売り子君に歌詞を見せたら、「何かあったんですか?」とめっちゃ心配されました。まあ、確かに病んでそうな歌詞だけど自分のことではない。
歌詞を書き始めた最初の段階は、ベタだけど恋人への未練を綴った歌詞にしようしてました。だけど、サウンドとリズムにはまる言葉を並べていったら今の歌詞になって...。続きは皆さんの想像に任せます。
③ Tr. 02 Restart
M3-2021秋当日、直接感想を言ってくれた方から、『Restart』だけ随分と雰囲気違いますよね、と言われたのですが。はい。自分でもそう思います。お陰で曲順にとても困りました。消極的な消去法で『まぼろし』が1曲目になりました。
そんな飛びぬけてポップな『Restart』なので、歌詞も割と遊んだというか、歌った時の語感とかリズムを特に意識しました。多分...口ずさみやすい...はず...だと…思う…
明るい曲調ですが、歌詞を見てみると能天気な歌詞ではなくて、むしろ『門出に於いて』に似てます。riconoさんの歌声も能天気ではなく、なんだか訴えてくる感じがします。
④ Tr. 03 門出に於いて
シングルのラストを飾る『門出に於いて』。この曲、TAKE_2が初めて作った曲です。制作に必要な機材を最低限揃えて、とりあえずギターをレコーディングしてみようと思って、完成形でも取り入れられているギターのアルペジオを録音したのがこの曲の始まりでした。
『門出に於いて』は、ボーカルが入る前の自分のイメージでは "絶望の底に堕ちたけど、なんとか涙は止まって顔を上げることができた" ところまでを歌ったつもりでした。
でもriconoさんのお陰で、もがき苦しみながらも、力強い足取りで歩き始めた歌になったと感じてます。
そんで、過去ツイから察してる人いるかもですが、完全に自分がモデルですねこの曲は。
⑤ ジャケットイラスト
『時を重ね心は色づき』というCDタイトルは、まるたにさんにジャケットをお願いすることに決めてから考え始めたものです。それまでは収録曲の『門出に於いて』をそのままCDタイトルにするつもりでした。
まるたにさんの絵を観て、人物の絵が素敵なのもそうなのですが、自然風景も凄く素敵に感じました。ならば、自然風景も描いてもらいたいではないか!!!!
で、"門出" って言葉から連想される季節って、春ですよね(『門出に於いて』は春の歌ではないです)。秋M3に桜の絵を描いたCDをデビュー作として出すんか...?いや、出さんやろ...。と思いました。
そしてちょっと考えて、秋に発表するんだから紅葉の絵をお願いすることに決め、加えて秋を感じられて、かつ3曲の共通点を捉えたタイトルを...と考えていった結果! 『時を重ね心は色づき』 に決定しました。
⑥ ボーカル
今作は3曲ともriconoさんがゲストVo.です。riconoさん企画のCDではないのに。無名なヒロハナシナノとTAKE_2にとって、ゲストVo.が1名というのはかなりチャレンジングでした。
拡散力を考えれば、ゲストは多い方が明らかに有利。それぞれのゲストに拡散してもらえれば、それぞれのゲストのファンにヒロハナシナノの存在が届く。"推し" が複数名参加しているCDともなれば、買いたいと思う人も増えると思います。
が、今作は記念すべき1st。現実もしっかり見ないとですが、自分が作りたい音楽を、作ろうとしている音楽を、とことん突き詰めて作ることを大事にしました。
実際にとことん突き詰めて作ることが出来ました。満足&納得の3曲が出来ました。感謝。あと、riconoさんを知らない友人に今作を聴いてもらったのですが、ボーカルめっちゃいい!と言って貰えました。
⑦ 今後もよろしくお願いします
改めて、CDを手に取って頂いた皆様、本当にありがとうございます。戦利品やNow playing、はたまた直接感想を書いていてくれたり、Twitterでヒロハナシナノを見かけるととても嬉しいです。そういったツイートをされてないけど、他にも手に取って頂いた人が自分のTL上や、自分の知らないどこかにいるんだろうなと思うととてもやる気が湧いてきます。今はまだヒロハナシナノのことを知らないけど、いつかヒロハナシナノを知り、興味を持ってくれる人がどれくらいいるのだろう?と想像するとワクワクしてきます。
青臭くて歯が浮きそうなことを書きましたが、ヒロハナシナノの音楽を聴いてくれている人がいることを忘れないためにも、堂々とこの感情を抱えていきます。
TAKE_2
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